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大峰奥駆道 + 小雲取越、大雲取越(3)   

夜は結構な雨だった
木の下に幕営してたので、純粋な雨粒なのか木の滴だったのかは定かではない

風は結構強く、フライの下からテント本体に雨が当たり、ファスナーの辺りから少々浸水してた
とはいえ、シングルウォールのハイライトで鍛えられた?ので、多少浸水しようとも全く気にならん
テント内の荷物も一応防水してるし
ただこの雨風、ダブルウォール持ってきて正解やったと心から思った

9時ごろになると雨も収まるという予報やったので、2度寝
のんびりして8時半ごろ出発
この時点でもまだエスケープしたい気持ちでいっぱいだった
なんせ今日の行程、かなり危険な崩落地帯を歩くのである
あんな場所、雨の中歩きたくない

なんてことを考えつつもエスケープする決定的な理由も出来事もないので、なんとなく歩き始める
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9時ごろ、八経ヶ岳 風強く、寒い
雨はほぼ降ってない




例の崩落危険地帯
崩落は間違いなく進んでた
でも、道としては以前通ったときよりも安定してた気がする
以前通ったときは崩落間なしだったんだろうな

ま、どっちにしろ、心臓に悪く通りたくない道

この辺りで前後して歩いてた方
奥駆7回目だとか
んで、中辺路も小辺路も通して歩いたことあるらしく、今回は奥駆~小辺路で歩くらしい
中辺路小辺路の情報をいろいろ聞く
最近は奥駆~那智まで歩く人が多いらしい
多いんだったら僕が今回歩いてもつまらんなぁと思い、小辺路で高野山へ向かうほうに心が傾き始める



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コケの道
この辺りは早足で歩いてることが多いねんけど、道、景色としては奥駆の中でかなり良い場所だと思う
時間気にせずにゆっくり歩きたいなぁ、と今になって思う

たぶん数年前からだけど、楊枝の小屋の直前の道が大きく崩落してて、一旦大きく登って下るルートになってる
かなり疲れる


今日、深仙でテントを張ってるようだと5日間で奥駆を縦走できなくなる
なので急ごうとするものの、やっぱり荷物が重くてペースが上がらない
出発が遅かったのも大きく響いてる

とはいえ、無理して怪我したら元も子もないし

とにかく一歩一歩足を前に出す
が、岩が滑る、泥も滑る、慎重に歩くしかない、ペースは上がらない
その状態で神経がすり減っていき、釈迦の登りで疲れ果てる

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15時 釈迦のピーク
ほんとに疲れた
今すぐにでもしゃがみこみたいが、ここで休憩するにも寒いので深仙まで急ぐ

釈迦で疲れ果てた身体に深仙までの激しい下りの道は堪える
今回の縦走、この下りで始めて泣きが入り、少々悪態をつく
今回は悪態をつかない!
ってのも目標の1つなので、気持ちを落ち着かせ、ゆっくりと下る

15時半過ぎ、深仙着
もうちょっと進める時間ではあるが、気持ちが冷静ではない今、勢いで進んで幕営地を誤ったらいろいろ困るので
少し早いがここで幕営

お堂に泊まっても良いとのことやったけど、
お堂に泊まることの是非よりも一人の空間が欲しかったのでテントを張った
少々雨が降り始めた

少し時間が遅くなっておっさん3人組が隣にテントを張った
なんちゅうか、そこそこの経験を持った人を含む3人パーティーやったみたいけど
周りの迷惑とかまで頭が回らないような困った3人パーティーだった
特別言動がひどいわけではないけど、周りの迷惑よりも自分たちの都合のほうが先にくるような感じだった
自分の行動ももう一度見直そうと思えた

とりあえず20時までは我慢して、20時過ぎてから
「そろそろ静かにしてください」
と一言、テント内から注意した
向こうに聞こえていたのかどうかはよくわからんが


もう1つ
18時ごろか?若い兄ちゃんが釈迦方面から降りてきた
「助けてください!」と
どうした?と思って話しを聞くと、鳥の水の辺りでおじさんが額から血を流して怪我をしてるそうな
通りがかった兄ちゃんが応急処置をして、助けを呼ぶためにそこから2時間半かけて深仙まで来たそう
おじさんは自力でこちらに向かってるとのこと
なので、一緒におじさんを迎えに行く人を探してる、らしい

時間、天候、ルート、いろいろ考えて深仙にいた数人で話した結果、今からおじさんを迎えにいくのは出来ない
2次遭難のリスクが高すぎる

おじさんにもしものことがあったらと考えるのもわかるが、まずは自分たちの安全が最優先
その兄ちゃんは一人でももう一度救助に向かおうとしてたけど、それもみんなで引きとめた
気持ちはわかるが、まず落ち着けと

あんなルートあの状況、一人で歩けるなら何とかして深仙まで来るだろうし、無理ならビバークでもして一晩明かすだろう
その判断が出来ない、その技術がないならおじさんには申し訳ないが一人で奥駆に来るべき人ではない
その場合、万が一のことがあっても自分の責任だし

結果的におじさんは真っ暗の中、19時半ごろに深仙に到着した
怪我もたいしたことなかったみたい
ただ、額を切って出血が多かっただけのよう
とにかく良かった

今回のことだけでなく、先ほど話した遅くに到着したおっさん3人のパーティー
それ以外にも
今回のGWは休みが多かったこともあっていろんなレベルの人が多く奥駆を歩いてたように感じた
はっきり言うと、レベル的に(体力的に)少々無理がある人も多かったように思えた
その上、雨
大雨ではなかったものの、雨によってアタクシ自身も思っていたよりも歩けなかった
この程度の雨でここまで歩けないか?と思うほど歩けなかった
雨によって想像以上に足元が不安定になったということなんだろう
怪我したおじさんもおそらく時間的に押してきていて、無理して足を滑らしたんじゃないかと思う

テン場に遅い時間に何とか到着した
という感じの人がとにかく多かった

遅い時間に到着しても想定内ならかまわんのだが、疲労困憊でようやく到着した
という人が毎日目に付いた

しかも関東から来てる人が多くて、難所等の知識がない人も多かったから余計にそういう状況になっていたんだろう
ま、とにかく大きな事故がなかったようなので、良かったなと思う



そんなこんなで、いろいろと考えることなどが多かった一日が終わった
そして、3日目の行程が深仙で終わったので、5日間で奥駆縦走するのは絶望的になり
その後の日程を考え直さないといけなくなった

今後、どの辺りで幕営して進んでいくのか
そして、奥駆以降の日程、中辺路小辺路はどうするのか
いろいろ考えながら眠りに着いた
隣の3人組のおっさんたちの話し声にイライラしながら・・・・・・(笑)



8時半 弥山発
9時 八経ヶ岳
15時 釈迦ヶ岳
15時半 深仙宿


今日の歩行  11.27km  7時間

by kumonotaira | 2019-05-06 23:40 | | Comments(0)

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